取材現場から「津市出身の義足ランナー 世界の頂点を目指す」


 
2017.7.25.(火)

津市出身の陸上競技選手、前川楓さん。明るく笑顔が素敵な19歳です。
7月23日までロンドンで行われていた「世界パラ陸上選手権」に出場し、女子走り幅跳びで見事、銀メダルを獲得、100メートルでは5位入賞、世界で活躍しています。

中学時代はバスケットボール部に所属していた前川さんは、中学3年生のとき、交通事故にあい、回復の見込みがなかった右足を、ひざ上から切断しました。
事故直後は、痛みと闘うことが苦しかったと語る前川さん。痛みが落ち着いてくると、今後に対する不安でいっぱいになったといいます。もう一度、バスケットボールができるのか、友達と一緒に買い物できるのか…。

しばらくは、松葉づえ生活を送っていましたが、一人の医師と出会い、高校生のとき初めて義足を装着し、その後、医師の勧めもあって、陸上競技を始めました。

陸上競技にのめり込んでいったという前川さんは、「こんなにも今、燃えているものがあることは、すごく嬉しいことで、陸上と出会ったから今こんなに幸せなのだと思う」と満面の笑みを見せました。

前川さんに陸上競技を勧めた医師が、整形外科医の加藤弘明先生です。加藤先生は、いなべ市の日下病院の、義足や義手の専門外来で、理学療法士などとチームで、障がいのある人たちをサポートしています。義足や義手の可能性について「義足や義手、リハビリテーションは日々進歩している。可能性は無限大、やりたいことがどんどんできるようになっていくと思う」と話します。専門外来に通う患者さんは、事故や病気など様々な理由で手や足を失いながらも、自身の目標に向かってリハビリを続けています。リハビリ室は、温かい雰囲気で笑顔にあふれ、前向きなみなさんの姿が印象的でした。

前川さんは、2020年の東京パラリンピックで金メダル獲得“世界の頂点”を目指しています。
8月1日(火)午後6時からの番組「とってもワクドキ!」では、前川さんに生出演していただく予定です。陸上に対する思い、そして銀メダルに輝いたロンドンでの競技や、今後の展望などについて詳しくお話をうかがっていきます。ぜひご覧ください!!
記事URL|投稿者:川田真梨子

デスク席から(36)「海の日」に思う


 
2017.7.17.(月)

 7月17日は「海の日」。
海といえば、伊賀に住んでいた子どもの頃、夏休みに両親に連れられ、汽車とバスを乗り継いで津市の御殿場海岸に泳ぎに行ったことを思い出します。天気も良く、大変な人出でした。
 社会人になってからは、大学時代の友人と志摩の海に行き、その水の美しさに驚きました。日焼けで真っ赤になった経験も。

 「海の日」に合わせて、日本財団が全国の1万1600人を対象に、海に関する意識調査を行いました。
 その結果、約半数(52%)が「海が好き」と回答。一方、海への親しみをたずねた質問では、10代の43%が、あまり親しみを感じていないことがわかりました。
 また、小学生時代に一度も海に行ったことがない人のうち44%が「生態系の変化や乱獲で、いま食べている魚が食べられなくなる」という認識が薄いことも浮き彫りになりました。
 日本財団の笹川陽平会長は、13日に開いた記者会見で「海に守られてきた日本から、海を守る日本に」と強調。

 そんな中、海について知ってもらおうというプロジェクトが三重県でもスタートしました。「海と日本プロジェクト」です。三重テレビでは、番組を放送したり、首長のインタビューを流したり、小学生の皆さんを対象にした「みえのうみ通信社」を企画したりと、様々な取り組みを行います。
 17日には通信社の「開局式」が三重テレビ本社であり、大勢のこども記者の皆さんが集まって説明を聞いてくれました。
 私達も記者なら、「みえのうみ通信社」のみんなも記者。若い澄んだ目で三重県と海の関係を見つめてもらえれば、とても良い新聞が出来るものと期待しています。
 推進リーダーを務める月島満里子さんや三重テレビの社員も“先輩記者”として、お手伝いさせてもらいます。
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「こども記者の皆さん」
記事URL|投稿者:小川秀幸

デスク席から(35)「あれから1年」


 
2017.6.27.(火)

 今月、久々に「ええじゃないか。」のロケに同行しました。私が立ち会ったのは、志摩市の回。ロケに行ったのは、6月13日でした。
 今回のテーマは「とっておきの体験」。文字通り、視聴者の皆さんに貴重な体験をしてもらおうという企画です。
 まず紹介するのが「サミエール」。お洒落な名前ですが、伊勢志摩サミット記念館のこと。「サミット」と「三重」をかけあわせた言葉で、次世代にも“見える”という意味も含まれています。
 近鉄賢島駅にあり、私は初めて訪れたのですが、首脳らの集合写真を見て昨年の取材を思い出し、クイズにも挑戦できました。結構難しかったですが、展示物にヒントがあったようです。
 ここでは、首脳会議で使用された円卓のうち日本の席に自由に座れる体験も。堀口さん、萩さんも首脳気分。
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併設されたカフェでは、サミットで脚光を浴びた地酒も楽しめます。
 このほか、志摩スペイン村パルケエスパーニャや、志摩オートキャンプ場も紹介。オートキャンプ場では、シーカヤックやテントの設営を体験。堀口さんが主導する姿は想像できるでしょうが、果たして萩ちゃんがどこまで役割を果たせたか?…詳しくは番組にて。(7月10日放送)
 最後には、香り高く味わい深い体験も!
 ところで、県内外問わず自己紹介をすると「ええじゃないか。見てますよ」という反応がしばしば。愛されている番組だな、とつくづく感じます。
 ロケでは、ふたりの奮闘に直接触れるとともに、チームワークを目の当たりにしました。朝早くから夕方遅くまでのロケは過酷ですが、その成果をぜひご覧ください!
 「ええじゃないか。」は毎週月曜日の午後7時〜放送中。(三重テレビ放送
記事URL|投稿者:小川秀幸

取材現場から「障がい児の支援充実へ」


 
2017.6.16.(金)

「この子がいてくれてよかったと思えるお母さんが少しでも増えるよう、いい世の中になってほしい」そう話すのは、自閉症の息子をもつ母親です。

今月、発達支援が必要な子どもたちを、医療と教育、そして福祉の面から総合的に支援する「三重県立子ども心身発達医療センター」が津市にオープンしました。

センターは身体的な障がいのある子どもたちを支援する「草の実リハビリテーションセンター」と小児心療センター「あすなろ学園」などの3つの機関を統合し整備されました。

このセンターの開所にあたり、先述した家族を取材しました。現在21歳の男性は、5歳のときに自閉症と知的障がいと診断され、18歳まで「あすなろ学園」に通っていました。そこで、コミュニケーション方法や、集団の中でどう行動するのかなどを学ぶプログラムを受けてきました。男性の母親は、あすなろ学園の主治医との出会いは家族にとって大きなものだったと振り返ります。主治医の勧めもあり、家族は男性に、スイミングや絵画、登山など様々な習い事を経験させ、今では土日も趣味となった習い事で予定が埋まる日々だといいます。母親は、スイミング教室などで周りの人たちが息子をサポートしてくれることがありがたいと笑顔をみせていました。

男性は現在、県内の会社で働いています。主治医は、適切な支援を行ってきたこと、そして趣味の世界を広げ、自分の居場所が増えたことで、いきいきと生活している男性の今があると話します。

新しいセンターは、それぞれの機関の専門性が一つになることで、より適切な支援が行えること、加えて家族や周囲・地域のサポートも得ながら、障がいのある人たちを社会に送り出せる可能性を広げることが期待されています。

取材を通して、発達支援が必要な子どもたちにとって、医療や教育だけでなく、地域の理解と協力が必要なのだと感じました。
記事URL|投稿者:川田真梨子