98回目の夏


中久木大力
2016.8.2.(火)

高校野球はなぜ人を魅了するのか
改めてその疑問を感じながら実況した大会でした。

大会期間中の延長試合は5試合、そのうちの3試合は三重テレビの中継で放送したものです。私が担当した延長試合は桑名西と津東の一戦でした。序盤に桑名西が5点リードする展開から1点、1点と差を縮める津東。その積み重ねが、ついに桑名西をとらえ9回に同点。試合は延長戦へ。その勢いのまま津東は延長10回表に1点勝ち越しに成功。しかし流れを失ったと思われた桑名西がその裏、またもや流れを引き戻し同点に。そして11回ウラ桑名西のサヨナラ勝ちで試合終了。文章で書くだけでも、壮絶な試合です。
どこからその力が湧いてくるのか。桑名西の今年のチームは公式戦で勝ったことがありませんでした。もっと言えば一昨年の夏勝って以降、桑名西は公式戦での勝利がありませんでした。そして最後に勝った夏の試合をスタンドから見ていたのが今年の3年生でした。彼らにとって初戦を突破するということは、それまでの流れを断ち切るという大きな意味があったのです。勝つことがこれまで桑名西を築いてきた先輩、支えてくれた家族、地元の人への恩返しだったのです。校歌斉唱の時、勝った選手、監督には涙がありました。
平田アナウンサーが決勝の中継の最後に参加63チーム、63通りの高校野球という話をしていたかと思います。自分が実況を担当したので、今、桑名西対津東の話を書きましたが、この試合で敗れた津東にも、今大会優勝したいなべ総合学園にも、参加した63チーム全てに、野球に直向きに全力を尽くす理由がありました。
なぜ高校野球は人を魅了するのか。その答えの一つは球児の全力姿勢と直向きさにあるのだと思います。
この夏それを改めて感じさせてくれた選手の皆さんに感謝して、来年も後輩たちの全力プレーを伝えていきたいと思います。
選手の皆さんありがとうございました!そして甲子園でもガンバレ!いなべ総合学園!

三重テレビでは、甲子園壮行番組「七月の野球雲〜俺たちの代表、いなべ総合学園〜」で、いなべ総合学園の甲子園出場までの軌跡と選手たちの甲子園にかける想いをお伝えします!
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