デスク席から(34)防災の“日常化”を



カテゴリー:デスク席から
2017.6.7.(水)

 5月18日、名古屋市で南海トラフ地震に備えた緊急シンポジウムが開かれました。主催は、南海トラフ地震対策中部圏戦略会議。国や地方公共団体、学識経験者、経済界、ライフライン関係機関、報道機関などが関わる団体です。

 まず、名古屋大学の福和伸夫教授が講演。この先30年以内の発生確率が70%であること、発生した場合、死者は最悪で32万人にのぼることを説明した上で、「戦後の日本は災害のことを顧みずに企業活動をしてきた」と振り返りました。
 続いて、三重県の鈴木英敬知事が登壇。地震が発生したら庁内組織を再編して緊急対応にあたることや、防災訓練を「劇場型」から「参加型」に切りかえたこと、県内各地に防災拠点を設けていることなどを説明しました。
 その中で印象に残った言葉があります。それは…物事には「課題」があって「対策」がある、しかし災害時には「課題」がどんどん大きくなり、同時に「対策」もとっていかなければならない。そのためには「情報」がとても重要、とのことでした。

 私が入社後、三重で経験した地震のうち最も大きなものは、2007年4月の三重県中部地震。最大震度は震度5強でしたが、対応に手間取ったことを思い出します。
 南海トラフ地震はその比ではありません。情報の重要性を再認識しつつ、日常的に取り組んでいる防災報道訓練も、幅を広げていきたいと思っています。
 今回のシンポジウムのテーマは「巨大地震、“もしも”は明日にもやってくる」そして三重県が掲げる言葉は「防災の日常化」。いずれも肝に銘じなければと思いました。

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※写真は、シンポジウムの様子と、同時に開催された防災・減災・危機管理展
記事URL | 投稿者:小川秀幸|コメント(0)