地域と学校〜志摩市安乗のいま〜



カテゴリー:取材現場から
2017.11.14.(火)

志摩市の漁師町、ふぐで有名な安乗地区は今、ひとつの節目を迎えています。長年地元の子どもたちを育み、送り出してきた安乗小学校と安乗中学校が、来年3月に閉校するのです。

取材を重ねて行く中で感じるのは、地元住民と学校の切っても切れない関係性でした。多くの住民が、学校に通っている子どもたちを、自分の家族でなくても地域の大切な宝として温かく見守ってきました。運動会があれば地域の人たちも参加し子どもたちと一緒に楽しんだり、地区内を走る学校のマラソン大会では家の近くを通る子どもたちに声援を送ったりしてきました。何より、この安乗地区で400年続く伝統芸能「安乗の人形芝居」を、保存会とともに学校の子どもたちが演じることで、守り続けてきました。

その学校がなくなることに、住民も子どもたちも不安を感じています。住民からは「地域から子どもの声が消えてしまうんじゃないか」「最後の1人になるまで閉校しなくてもいいのに」といった声が聞かれ、子どもたちも「寂しい」「バスでの通学が不安」などと口々に言います。

閉校までに行われる学校行事を通して、地域がどのようにして来春を迎えるのか、また、学校がなくなることで地域にどのような影響が出るのか、引き続き取材していきたいと思います。

安乗中学校としては最後となる文化祭の模様を11月16日(木)の「三重テレビ ニュースウィズ」でお伝えします。
記事URL | 投稿者:大野 晴彬|コメント(0)