地域医療にかける若き医師



カテゴリー:取材現場から
2017.12.25.(月)

高齢化や医師不足が叫ばれている南部地域で、地域医療に尽力する一人の若き医師がいます。御浜町の紀南病院に勤める内科医・濱口政也さん(35歳)。和歌山県新宮市出身の濱口さんは、患者さんと継続して関わりたいと地域医療に携わる道を選びました。

紀南病院の医師は、熊野市紀和町にある紀和診療所での診察も行っていて、濱口さんも週に3回担当しています。紀和町には1000人以上の住民がいますが、医療機関は紀和診療所と、歯科診療所の2つしかありません。
濱口さんは、紀和診療所以外にも、山間部にある紀和町内の医師がいない地区で、廃校になった中学校や公民館などに機材を持ちこんで臨時の診療所を月に2回開設し診察を行っているほか、訪問診療も行っています。訪問診療を受ける患者さんは「待ちわびた。頼りにしている」と笑顔を見せながら濱口さんを迎え入れ、和やかな雰囲気で診察が行われていました。

濱口さんは「高齢化で車の運転が厳しいなど、診療所までのアクセスがないところでは訪問診療はとても重要。少ない医師の数の中で、どのように医療を担保していくか仕組みづくりが大事だと思う」と話します。

「その人がその人らしく生きていけるのが一番。医療がその支えの一つとして協力していけたら」と語る濱口さん。医療体制が十分とは言えない南部地域で、誰からも愛される人柄で人を惹きつけ、地域医療の在り方を医療従事者とともに考える濱口さん。
今後も、継続して取材していきたいと思います。

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<臨時開設の診療所にて診療>
 
記事URL | 投稿者:川田 真梨子|コメント(0)