「やってて良かった」山寺宏一さんとのお仕事


一色 克美
2018.1.17.(水)

新入社員がやってくると、いつも話すことがある。
「仕事なんて殆ど退屈でつまらないものだし嫌なことばっかりだよ」と。実際、好きな仕事であっても、楽しいことばかりではない。
でもね、と話は続く。「嫌な仕事でも、年に1回か2回くらい、やってて良かった!って思う瞬間があるものでさ、そんな時があるから続けられるんだよね」と。
もっとも、仕事が楽しくて楽しくて仕方がないという幸運な人もいるだろうし、良かったと思える瞬間がない人もいるだろう。あくまで個人的な気持ちだし、同僚や先輩後輩からすれば「あんた、偉そうに言うほど働いてないでしょ」と言われるかもしれないが…。

で、最近の「やってて良かった」という仕事が『音楽の源流』第10話の収録だ。番組のナレーターを務めた声優の山寺宏一さんを案内して伊勢神宮を参拝し、約2時間にわたって過去9話の番組を振り返った。
山寺さんは「生きる伝説」のような人だ。おはらい町ではファンの店員さんが全身を震わせながら握手を求め、内宮ではアニメファンの高校生が取り巻いた。タイトな撮影スケジュールの中だったが、山寺さんは移動の車を一瞬止めて、高校生の輪に入って撮影に応じるなど、気さくなところを見せていた。

いや、僕も心の中では震えていたのだ、緊張で。
番組では、これまで邦楽を中心に「音楽の源流」を探ってきたが、僕が関わるのは最終話のみ。番組は全話見てはいたが、さて、うまく聞き手を務めることができるかどうか?

結論から言えば、不安は杞憂に終わった。山寺さんは、出演者の印象や、音楽に関する考え、思い出話などを次々に語ってくださった。さらに話題が脱線しても、ひとしきり盛り上がったところで軌道修正。おまけに、物まねまで披露してくださった。
はたして1時間に収まるのだろうか…?

ところで、収録が終わったあとには、あのドナルドダックの声まで真横で聞かせてもらった。ドナルドダックの吹き替えについては、どのように発声するのか、ほとんど語られることがないという秘密と言われているが、その秘密まで聞かせてもらった! この秘密については、発声法を特訓して僕が会得した暁に、ドナルドダックの声で公開できればと思う。

さて、放送は1月27日。少し先になるが楽しみにお待ちいただきたい。
音楽の源流〜御食国の鼓動〜
毎月第4土曜日 21:00〜21:55
(再放送 毎月第3土曜日 21:00〜21:55)
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