地域と学校〜志摩市安乗のいま〜


 
2017.11.14.(火)

志摩市の漁師町、ふぐで有名な安乗地区は今、ひとつの節目を迎えています。長年地元の子どもたちを育み、送り出してきた安乗小学校と安乗中学校が、来年3月に閉校するのです。

取材を重ねて行く中で感じるのは、地元住民と学校の切っても切れない関係性でした。多くの住民が、学校に通っている子どもたちを、自分の家族でなくても地域の大切な宝として温かく見守ってきました。運動会があれば地域の人たちも参加し子どもたちと一緒に楽しんだり、地区内を走る学校のマラソン大会では家の近くを通る子どもたちに声援を送ったりしてきました。何より、この安乗地区で400年続く伝統芸能「安乗の人形芝居」を、保存会とともに学校の子どもたちが演じることで、守り続けてきました。

その学校がなくなることに、住民も子どもたちも不安を感じています。住民からは「地域から子どもの声が消えてしまうんじゃないか」「最後の1人になるまで閉校しなくてもいいのに」といった声が聞かれ、子どもたちも「寂しい」「バスでの通学が不安」などと口々に言います。

閉校までに行われる学校行事を通して、地域がどのようにして来春を迎えるのか、また、学校がなくなることで地域にどのような影響が出るのか、引き続き取材していきたいと思います。

安乗中学校としては最後となる文化祭の模様を11月16日(木)の「三重テレビ ニュースウィズ」でお伝えします。
記事URL|投稿者:大野 晴彬

デスク席から(39)「ドキュメンタリーを存分に」


 
2017.11.8.(水)

 今月11日(土)から大阪で、ある映像祭が開かれます。「地方の時代映像祭」です。
 ことし37回目を迎える催しで、「地域でしか見えないものを地方の目線で」を旗印に、コンクールや上映会、フォーラムを開いています。
 他の映像祭と違うのは、放送局のみならず、ケーブルテレビや高校生の部門があること。そして、1週間にわたって入賞作品などが上映されることです。
 実行委員会(民放連や関西大学、吹田市などで構成)の、映像文化向上への思いが伝わってきます。
 ことしは今月11日(土)に贈賞式とフォーラムがあり、17日(金)まで連日、放送局やケーブルテレビの作品が多数上映されます。毎週末に放送されるドキュメンタリーや、報道スペシャルを楽しみにしている者としては、たまらない企画です。
 実は、この上映会で、三重テレビ放送の番組「大ちゃんと為さん〜あるまちの風景〜(ナレーションは常盤貴子さん)」も流していただくことになり、大変光栄に思っています。
 場所は吹田市の関西大学。興味がおありの方、お近くの方、よかったらお越し下さい。
 「大ちゃんと為さん」は12日(日)〜14(火)と17日(金)に上映されます。
 詳しいことは、地方の時代映像祭のホームページでご確認ください。http://www.chihounojidai.jp/index.html

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記事URL|投稿者:小川 秀幸

絵で語り継ぐ戦争


 
2017.10.31.(火)

テレビで特番が流れていたりするとチャンネルを変えるくらい、私の人生で避けてきたことがある。

この夏、ひとりの女性と出会った。道に迷った私たち取材陣に、「こっちだよ」とぴょんぴょんと飛び跳ねて合図をしてくれる姿は、とても82歳とは思えなかった。

「後世に伝え残していくことが、生き残ったものの使命」と彼女は話してくれた。
私が避けていたこと、それは「戦争」。
学校の授業でも、心が締め付けられる思いにかられ、できるだけ耳を塞いでいた。

でも、今回は違った。
仕事だからとかではなく、彼女の話はなぜかスルリと心に染み込んできて、インタビュー中に2人で涙した。

明日がこないかもしれない時代。
幼馴染を亡くしたこと、目の前で消えていく命の灯火、
家も焼け辺り一面が火の海となり、
焼け野原となった光景、その匂い…
そんなこと今までの人生で想像もしてこなかった。今でも見当も付かない。

消したくても消せなかった「10歳の少女が見た戦争の記憶」は、確かに私の心に伝わりバトンが渡された。

10月31日放送のニュースウィズ 「絵で語り継ぐ戦争」是非ご覧ください。

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記事URL|投稿者:稲森 彩